低炭素社会に向けて Ministry of the Environment LOW-CARBON ASIA ASIA-PACIFIC INTEGERATED MODEL National Institute for Environmental Studies
【連絡先】
国立環境研究所
社会環境システム研究センター
アジアLCS研究プロジェクト事務局

S-6-1アジアを対象とした低炭素社会実現のためのシナリオ開発

1.研究概要

アジア各国を対象に、各国の経済発展や各国が抱える個々の環境問題の解決に加え、低炭素社会の実現を統合するビジョンを作成するとともに、その実現に向けた対策、道筋の検討と評価を、バックキャストの手法を用いて定量的に行う。定量化にあたっては、各国のみを対象とするのではなく、各国間の関係も視野に入れた分析を行うために、世界モデル、国モデル、地域モデルなど、多岐にわたるモデルを用いて分析を行う。また、再生型エネルギー開発と温暖化抑制以外の地球規模諸問題との係わりなど(例えば、バイオマスエネルギー開発・食糧問題・土地利用変化)、低炭素社会を検討する際に問題となる諸制約条件についても定量的に解析し、アジアにおける低炭素社会の実現に向けた統合シナリオを開発する。特にエネルギーシステム・政策に関しては、これまでのエネルギー開発の経緯や世界全体のエネルギー需給状況、各国・地域のエネルギー安全保障など、低炭素社会以外の要素をも十分考慮して定量的に検討する。また、中国、インドなどアジアの主要国を対象に、現状の政策を踏まえた対策を検討し、各国・地域の研究機関、研究者と協力して、各種モデルを適用し、国・地域レベルの低炭素社会シナリオを構築する。

本プロジェクトのプラットフォームとして、プロジェクト全体の進行を調整するとともに、それらによる知見を総合して、政策支援と普及啓発に資するアジア低炭素社会像を描く。また、アドバイザリーボードを運営し、総合的な研究を進める。

2.研究体制

テーマリーダー 増井利彦 独立行政法人国立環境研究所 
社会環境システム研究センター 統合モデリング研究室 室長
サブテーマ サブテーマリーダー
S-6-1 (1)グローバルシナリオと整合したアジア低炭素社会シナリオの開発 増井利彦
(国立環境研究所)
S-6-1 (2)アジア低炭素社会シナリオ定量化のための国・都市レベルを対象としたモデル開発と低炭素社会を支える都市・地方シナリオの開発 松岡譲
(京都大学)
S-6-1 (3)アジア低炭素社会の実現に向けた国・地域シナリオの開発 日比野剛
(みずほ情報総研株式会社)
S-6-1 (4)低炭素社会の実現に向けたエネルギーシナリオの開発 伊藤浩吉
(日本エネルギー経済研究所)
S-6-1 (6)中国・インドを中心とした低炭素社会シナリオ実現のための制度設計およびロードマップの開発研究 明日香壽川
(地球環境戦略研究機関)
S-6-1 (7)アジア低炭素シナリオ下における産業別就業構造と都市化に関する研究 金子慎治
(広島大学)

前期(2009~2011年度)の情報はこちら


 データ情報

1) 本プロジェクトで用いた将来のGDPデータ  
 ① データ
 ② 参考:計量経済的手法を用いたGDPの推計(河瀬玲奈・松岡譲) 


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