これまでにボトムアップで開発してきた高炭素強度素材に関わる物質フロー・ストックモデルの補完・精緻化、ボトムアップの個別モデルの統合化を行うとともに、消費形態の転換・素材代替・生産技術革新・二次資源の利用拡大等により物質需要を大きく削減するシナリオの構築について検討する。特に、消費形態の転換や素材代替についてはこれまでのモデル化の中では十分に描かれていないため、消費を駆動する要因の分析や、素材代替のシナリオの追加などを含め、消費形態の転換や素材代替の検討に注力する。また、物質需要に関わる上記対策に加え、生産技術の省エネ化・エネルギー転換などの対策も含めて、物質生産に関わるGHG削減オプションの拡張と削減効果の総合的評価を行う。
さらに、特に焦点を当てた分析を行う中国については、一次資源、二次資源需要について、地域別の分布や地域間の移動などに関する空間的な分析を行う。また、長期トレンドモデルの精緻化とともに、中国を含む発展途上国の資源需要予測や、発展途上国における将来の技術革新シナリオの導入を行い、新たな発展経路の探索に関して基礎的知見を提供する。
テーマリーダー | 森口祐一 | 国立大学法人東京大学 工学系研究科 教授 |
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サブテーマ | サブテーマリーダー |
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S-6-4 (1)資源需給と温暖化対策の交互作用に着目した低炭素化ポテンシャルの評価手法の開発 | 森口祐一 (東京大学) |
S-6-4 (2)低炭素化に関連する物質フロー・ストックの計量手法の開発 | 橋本征二 (立命館大学) |
S-6-4 (3)温室効果ガス排出削減ポテンシャル算定のための物質フロー・ストックモデルの構築 | 松井重和 (みずほ情報総研株式会社) |
S-6-4 (4)消費財・低炭素技術に関わる資源・エネルギー分析 | 南斉規介 (国立環境研究所) |
S-6-4 (5)社会基盤整備の進展に伴う資源・エネルギー需要予測と低減方策 | 谷川寛樹 (名古屋大学) |